NFTについて理解を試みる

最近のさまざまな新聞記事などを見ていますと、メタバースに加えてNFT(エヌエフティー)と言う言葉がよく出てくるようになってきました。

先日も岸田首相が英国・ロンドンの金融街シティーでの講演のなかで、「ブロックチェーンやNFT、メタバースなどweb3.0の推進のための環境整備を含め、新たなサービスが生まれやすい社会を実現する。」と発言していまして、今後政府などの積極的な関与が見込まれます。

そもそもNFTとは何かと言いますと、「Non-Fungible Token(ノン・ファンジブル トークン)」の頭文字を取ったもので、日本語で「非代替性トークン」という意味です。非代替性は、言い換えると、「替えが効かない、唯一無二の」ということになります。ちなみにここで言う「トークン」は、ブロックチェーン技術を使用して発行した「暗号資産」ということになりますので、NFTは「他に替えが効かない暗号資産」ということになろうかと思います。

逆に替えが効く「代替性トークン(FT)」の代表的なものが、ビットコインなどの仮想通貨です。

NFTが注目を浴びた要因としましては、米国ツイッターの共同創業者ジャック・ドーシー氏の初ツイートのNFTが2021年3月に3億円強で落札されたり、ブロックチェーンゲーム内のキャラクターの猫のNFTが約1400万円で取引されたりしたことがありますが、投機的な要素が大きかったように思われます。

私のように、あまりデジタルアートなどの世界観に慣れていないものですと、実際に「現物」として所有していないものに、どうしてそんなに巨額の価値を見出せるのか?と懐疑的になってしまうのですが、リアルでなくでも唯一無二のものを所有しているという特別感が人々を駆り立てているのかも知れません。

現在少しづつではありますが、NFTはデジタルアートだけではなく、コンサートや催し物のチケットなど実用的な世界でも広がりつつあるようです。

私自身は、こうした実用的なNFTに馴染んでからでないと、なかなかデジタルアートのNFTには手が出せそうにないなと感じているところです。

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