PDCAサイクルはもう古くて時代遅れなのか

企業経営者のみならず、企業で働く大部分の人でPDCAサイクルを知らない、もしくは聞いたことがないという方はいらっしゃらないのではないかというくらい、この言葉は世の中に深く浸透してきているように思います。

ところがPDCAサイクルを回そうにも上手くコントロール出来ないとか、PDまではいくのだけれどそのあとが…などというお話が様々な経営者や企業の担当者から聞かれます。

この上手く回せない理由は、PDCAサイクルが時代に合わなくなってきたからなのでしょうか。

改めましてPDCAサイクルとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字を取ったもので、「Plan(計画)」→「Do(実行)」→「Check(評価)」→「Action(改善)」のサイクルを繰り返し行うことで、継続的な業務の改善を促す技法のことです。

ただ単に4つの項目を繰り返すのではなく、継続的にステップアップしていくように繰り返してこそ効果があるとされています。

ただPDCAサイクルに代わる手法も出てきているようでして、そのひとつに「OODA(ウーダ)ループ」があります。OODAループというのは、「Observe(観察)」「Orient(状況判断・方針決定)」「Decide(意思決定)」「Act(行動)」の4つの頭文字を取った言葉で、まずは観察からスタートして現状を分析し、その方針を軸にした意思決定を行い、最終的に実行に移すプロセスです。

このOODAループは、変化の激しい状況のなかでの対処に向いているようで、一方のPDCAサイクルは、より長期的で腰を据えて行うべき業務に向いているように感じます。このほかにも、より短いスパンで繰り返し行うPDR(Prep(準備)→Do(実行)→Review(評価))という手法もあります。

いずれにせよ、PDCAサイクルなんて使ってもどうせ上手くいかないんだなどと考える前に、これから取り組もうとするプロジェクトを成功に導くには、「何が目的なのか」を認識し「どの手法が適切なのか」をしっかりと見極めてから、取り掛かる必要があるように感じます。

御社では、PDCAサイクルをしっかりと回せていますか?

もう無理なのではと考える前に、是非弊社あてご一報ください。経営者の皆さまのお悩みに真摯に対応いたします。