デファクトスタンダードについて考える

企業の経営者であれば、自社の製品がデファクトスタンダードとなることは理想であり、夢であることと思います。野村総合研究所ホームページの用語解説では、「公的な標準化機関からの認証ではなく、市場における企業間の競争によって、業界の標準として認められるようになった規格のこと。」とありまして、市場競争で勝ち上がった結果として、公的な認証を取得することなく事実上の世界標準として認められることを言います。

「De Facto」はラテン語で「事実上の」を意味するそうで、デファクトスタンダードという言葉は、ラテン語と英語を組み合わせたものだったのですね。ちなみに、ISOなど公的な標準化機関で合議制により認証された規格は、デジュール・スタンダード(De Jure Standard)と呼ばれています。

デファクトスタンダードを確立すれば、安定的な顧客を獲得することが可能となりますので、市場の変化に左右されず利益を上げることが出来るようになります。また、その商品・サービスに基づいた新たな商品が開発されていきますから、関連する収益も獲得することが出来ていくことでしょう。

当然、中小企業を含めた全ての企業がこのデファクトスタンダードとなる新商品やサービスの開発に向けて取り組むべきだと思いますが、そんな素晴らしいアイデアは頻繁に出現するものではありません。

開発に取り組むにあたっては、「その市場において既にデファクトスタンダードとなり得そうなものがないか?」という視点に加え、自社が業界標準に取り残されないためにも、「今後、何がデファクトスタンダードになっていくのか?」を見極める経営者目線が非常に重要であるように感じます。

今後のデファクトスタンダードを意識した経営計画を立案できていますか?

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