リースの活用について考える②

それでは、リース(特に所有権移転外ファイナンスリース)を活用するメリットについてお話ししていきたいと思います。 まず1つ目は、「設備投資をする際に多額の資金が不要である。」ということです。例えば工作機械を導入しようとするならば、自己資金で対応出来ればよいのですが、手許資金で賄うのはなかなか大変でしょうから、銀行に借り入れの申し込みをしなければなりません。 一方リースであれば、工作機械を導入するにあたっての多額の資金は不要ですし、必要なのは毎月のリース料だけです。たとえ自己資金で対応出来たとしても、その資金は工作機械に振り替わり固定化してしまう訳ですから、その後のさまざまな状況に柔軟に対応し有効に活用するためにも、資金はできるだけ手許に置いておいた方がよいという判断になろうかと思います。 2つ目に「コストの把握が容易」という点です。リース料は毎月固定ですから、年間合計でいくらの費用が発生するかを簡単にイメージすることが出来ます。自社の資産として所有した場合には、減価償却費を定率法で計算しますと、購入当初は金額が大きく、年数の経過とともに低減していくことになりますので一定ではありませんし、固定資産税も勘案しなければなりません。資産の数がさほど多くない場合には問題ないのでしょうが、細かなものまで多くある場合には、コストの把握は複雑なものとなってきます。 それに関連して3つ目ですが、「事務負担が少なくなる」という点です。 自社で資産を所有した場合には、資金調達から記帳、減価償却に関する事務、税金の支払い、損害保険の付保、処分する際の事務などがのしかかってきます。しかし、リースの場合は全てリース会社が行いますので、自社はリース料を経費計上するのみとなり、大きな事務負担の軽減に結びつくものと思います。(③に続きます) ※何かご不明な点がございましたら、是非弊社までご相談ください。 https://www.ma-advisory.co.jp/contact/