決算書はどこから見ればいいのか

普段から決算書をご覧になる機会が多い方ならともかくとして、いかにも普段使わない用語と数字が羅列された表をみると、辟易とされる方も多いかも知れません。
しかし決算書は、企業のさまざまな情報が凝縮されており、その会社の健康状態が非常によくわかる重要な報告書なのです。


確かに最初は取っ付きにくいとの印象を受けるかも知れませんが、わかるところから一つでも見ていくことで、現在の会社の状態から、今後打たなければならない対策までわかるようになってきます。少しづつで問題ありませんので、トライして行きましょう。
決算書の主な書類としては、貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書などがあります。
そのなかでまずは貸借対照表から見ていきましょう。貸借対照表は、決算日時点の企業の財務状態がわかる書類で、別名バランスシートとも呼ばれています。
左側には資産、右側には負債と純資産が記載されていて、左側と右側の数値の合計が必ず一致するようになっています。両側がバランスしている書類なのでバランスシートと覚えておいていただくとよいでしょう。
それでは、それぞれ資産・負債・純資産とは何なのか?ということになるのですが、かなり大雑把に言いますと、資産は会社の財産、負債は借金、純資産は返済しなくてもよい資金ということになります。


先ほど申し上げましたように、左側と右側がバランスするということになりますと「資産=負債+純資産」という式が成り立ちますから、例えば、資産よりも多い負債を抱えている企業の純資産はマイナスとなってしまいますので、その企業の財務体力には全く余裕がなく、非常に危険な状態であると分析できるのです。

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