銀行は決算書をどう見るのか④

これまでは、損益計算書をどう見るのかというテーマでお話しをしてきました。 今回から数回に亘って、銀行は貸借対照表をどう見るのかについてお話ししたいと思います。 貸借対照表は、以前にもお話ししましたように、資産の部、負債の部、純資産の部に分かれておりますが、やはりまずは純資産の部に目が行きます。 純資産の部がマイナスになっていることを「債務超過」と言いますが、これは負債の総額が資産の総額を超えている状態にありますので、今から会社を畳むことにしたとしても、負債を全額返済することが出来ないことになります。実質的には破綻していると見做されてしまう、そんな状態の取引先に融資が出来る銀行はなかなか無いのではないかと思います。 それに加えて、繰越損失がないか?あるとすればどの程度の水準なのか?つまり、過去の利益水準から考えると何年ぐらいで解消できるのか…という点も併せて見て行きます。 逆に純資産の部がプラスであった場合、これは資産超過と言いまして、負債よりも資産の方が多い訳ですから健全な状態です。ただし、資産の内容が本当に価値のあるものばかりであれば問題ないのですが、実際には記載されているだけの価値がないという場合には、かなり大変なことになってきます。このあたりについては、また改めてお話しいたします。 そして、この純資産の水準を評価するための経営指標としては幾つかあるのですが、その中でも一番初めに見るのが「自己資本比率」です。自己資本比率とは、総資産(資産の部の合計)に占める純資産の割合のことで、返済をしなくてもいい自己資本が、借入金も含めて調達された資本の何%になっているかということです。この割合が高い方が、倒産しにくいことになりますので、銀行は貸したお金を返してもらえないと困ってしまいますから、自己資本比率は非常に重要な指標となるわけです。 ※何かご不明な点がございましたら、是非弊社までご相談ください。 https://www.ma-advisory.co.jp/contact/