日本は世界のなかでも特殊な環境で、現金でも十分に決済が出来るインフラが整っているなかで、今後政府が目指すようにキャッシュレス決済は進展していくのか?ということですが、私の個人的な見解としましては、着実に進んでいくのではないかと考えています。
その理由として幾つかありますので、以下に挙げてみたいと思います。
①今後更に進んでいく人口減少社会のなかで、現金管理等の手間のかかる仕事の担い手が減っていくこと。
②急激な経済成長(収益環境の改善)が見込めないなかでは、管理部門のコストを出来る限り削減したいと考えるのが普通であること。
③国にとっては、紙幣や硬貨の発行や輸送は大きなコストとなっていること。
④銀行にとっても、マイナス金利などの影響で収益が上がりにくい経営環境であり、現金を管理するコストは少しでも低減させたいと考えていること。
⑤キャッシュレス決済による膨大なデータ(いわゆるビッグデータ)は、次の販売戦略を検討するうえでの重要なファクターとなり得ること。
⑥ITに抵抗感のない世代が、中心的な役割を果たす世の中に移行していくこと。
これ以外にもあるかとは思いますが、思いつくだけでもこれだけ出てくるのですから、キャッシュレス決済社会への流れはもう後戻り出来ないのではないかと思います。
もちろんITに不慣れな高齢者世代を取り残してでも推進していくというのでは問題がありますが、社会として受け取れる利益が大きいことをしっかりと認識したうえで、着実に進展させていくべきであろうと考えています。
弊社では、「販売・営業手法の改善」に関するご相談も承っております。キャッシュレス決済が進展するなかでの営業力強化手法など、是非ご相談ください!