コアコンピタンスといえば、保険のCMで、OL役の指原莉乃さんが会議のなかで「コアコンピタンス」という言葉を知ったかぶりして、後でこっそりスマホで検索して調べている姿を演じていたのが印象的でした。
コアコンピタンスとは何か?と言いますと、1990年のハーバード・ビジネスレビューVol.68にハメル氏とプラハラード氏により掲載された「The Core Competence of the Corporation」の中で「顧客に対して、他社には提供できないような利益をもたらすことのできる、企業内部に秘められた独自のスキルや技術の集合体」と紹介されたことが初めてだそうです。
そう考えますと、もう30年以上も前に世の中に出た概念なのですが、今でも大企業から中小企業まで多くの経営者が意識をしてやまない重要な言葉だと思います。
この他社には真似できない技術力であったり、ブランド力であったり、生産方式などについて考える際に、それを見極めるための5つの視点があります。
それが①模倣可能性(Imitability)→真似をされる可能性が低いということ、②移動可能性(Transferability)→特定の製品やサービスだけでなく応用性・汎用性が高いこと、③代替可能性(Substitutability)→他のものと置き換えられる可能性が低いこと、④希少性(Scarcity)→希少性の高さ、⑤耐久性(Durability)→長期間に亘って強みを発揮できること、の5つです。
こんな5つを全て満たすものなど、自社で生み出すことが出来るだろうか?と皆さん途方に暮れてしまうかも知れませんが、中小企業こそ特定の分野での意外な強みが隠されている可能性があるように感じます。
さまざまな分析手法なども活用しながら、自社の強みを洗い出してみると、今まで気が付いていなかったような驚くようなシーズが見つかるかも知れません。
自社の本当の強みであるコアコンピタンスを探し出し、今後の経営に生かしてみませんか?
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