調剤薬局M&A・事業承継について

調剤薬局は、地域の患者・医療機関との継続的な関係のもとで、調剤・服薬指導を提供してきた医療関連事業です。処方箋元医療機関との関係、薬剤師の体制、店舗立地、在庫・システムが一体となって、その薬局の運営を支えています。

譲渡・承継を検討する際には、誰に引き継ぐか、どのような体制で運営されるか、処方箋元医療機関との関係をどう維持するかによって、承継後の薬局の姿が変わります。

当社は、調剤薬局の譲渡・承継に関する助言と仲介に対応しています。薬局経営者からのご相談と、調剤薬局の譲受を検討される方からのご相談の両方を受け付けています。

当社の関与実績:成約16件

当社が調剤薬局M&A・事業承継に関与してきた成約件数は16件です(2026年5月時点の当社整理による)。

地域密着型の個人薬局から、複数店舗を展開する薬局法人まで、運営形態の異なる案件に関与しています。

買手候補の厚さ

調剤薬局の承継では、薬局チェーン、地域展開の薬局法人、関連事業者、独立薬剤師等、複数の買手候補類型が考えられます。

買手候補の主な類型は以下のとおりです。

  • 大手・準大手の調剤薬局グループ
  • 地域展開を進めている調剤薬局チェーン
  • 近隣地域で店舗展開を行う薬局法人
  • 医療・介護関連事業からの事業拡大を検討している事業者
  • 独立開業を検討している薬剤師
  • PEファンド等の投資家

チェーン、グループ、地域密着の薬局法人など、買手候補の規模や展開範囲によって、承継後の運営体制や意思決定の進め方は異なります。

買手候補の厚さは、店舗立地、処方箋元医療機関との関係、店舗規模、運営体制によって異なります。そのため、譲渡可能性は、個別の条件を確認したうえで検討します。

調剤薬局承継で確認すべき主な論点

調剤薬局の承継では、次の6つの論点を確認します。

処方箋元医療機関との関係

調剤薬局では、処方箋元医療機関の構成、関係の継続性、地域内での位置づけを確認します。

特定の医療機関からの処方箋が大きな割合を占める場合は、その医療機関の診療体制、移転・承継の予定、関係継続の見通しも重要な確認事項になります。

処方箋元医療機関との関係は、譲渡対価の算定、買手候補の検討、承継後の運営体制にも関わります。

店舗立地・門前/面分業等の形態

門前薬局、面分業薬局、マンツーマン薬局等、立地形態によって、処方箋元医療機関との関係や買手候補の見え方は変わります。

店舗の立地、賃貸借契約の条件、周辺の医療機関・薬局の状況等を確認します。不動産の取扱い(譲渡対象に含めるか、賃貸借で残すか)は、譲渡対価、承継後の運営コストに影響します。

薬剤師・事務スタッフの継続

調剤薬局の運営では、管理薬剤師、勤務薬剤師、事務スタッフの体制が重要です。承継後も現在の体制が維持できるか、地域や店舗規模によって薬剤師確保に課題がないかを確認します。

承継前の段階で、スタッフの処遇、雇用条件、承継後の体制について確認し、必要に応じて説明のタイミングを設計します。

許認可・届出・行政対応

調剤薬局の運営には、医薬品医療機器等法に基づく薬局開設許可、健康保険法に基づく保険薬局指定、必要に応じて麻薬小売業者免許、毒物劇物取扱者の登録等が必要です。これらの許認可・指定の継続性、譲渡スキーム(株式譲渡/事業譲渡)による許認可の引継ぎ・再取得の扱い、保健所・地方厚生局等の所轄庁との協議の進め方を確認します。

事業譲渡の場合は、新たな許可申請・指定申請が必要になることが多く、承継スケジュールに大きな影響があります。基本合意前の段階で、所轄庁への事前相談の進め方を整理します。

医薬品在庫・設備・レセコン等の扱い

医薬品在庫、調剤設備、レセコン、電子薬歴システム等について、棚卸しの時点、評価方法、リース契約、システムの引継ぎ・再契約を確認します。

医薬品在庫の評価は譲渡対価に直接影響するため、棚卸しの時点と方法を基本合意の段階で設計します。

譲渡代金・税務・経営者保証

調剤薬局の譲渡では、運営形態や譲渡スキームによって、譲渡代金の受け取り方、税務上の扱い、手取額が変わります。

支払方法や税務ストラクチャーは、売手・買手双方の事情に合わせて検討します。必要に応じて、税理士・公認会計士と連携します。

金融機関借入や経営者保証がある場合は、保証の扱い、金融機関との協議、クロージング時の確認事項も整理します。経営者保証に関する基本方針は、Guidelineに記載しています。

当社が支援できること

当社は、調剤薬局M&A・事業承継について、次の実務を支援します。

  • 初回相談および譲渡可能性の確認
  • 事業価値・株価等の算定
  • 買手候補の検討と打診
  • 案件概要書の作成
  • 買手候補との交渉進行
  • 基本合意書の作成支援
  • デューデリジェンスの対応
  • 最終契約書の作成支援
  • クロージング準備
  • 成約後の引継ぎに関する調整支援

支援形態(FAまたは仲介)は、案件特性に応じて決めます。詳細はServiceをご確認ください。

初回相談から成約までの進み方はFlow、報酬体系はFeeをご確認ください。

買手候補の方へ

調剤薬局の譲受を検討されている方は、以下のような類型が対象です。

  • 大手・準大手の調剤薬局グループ
  • 地域展開を進めている調剤薬局チェーン
  • 近隣地域で店舗展開を行う薬局法人
  • 医療・介護関連事業からの事業拡大を検討している事業者
  • 独立開業を検討している薬剤師
  • PEファンド等の投資家

買手候補としてのご相談については、Contactよりお問い合わせください。関心のある地域、店舗規模、処方箋元医療機関との関係、希望する承継時期等について、お知らせいただければ、該当する案件があった際にご連絡します。

買手候補として打診を受けた場合の流れは、Flowの「買手候補として打診を受けた場合の流れ」をご確認ください。